4,ワークキャリアコース(ステップーワーククラス、マスターワーククラス)について
自然学園では、中学部、高等部、大学部の学部での在籍生を中心に将来の社会参加に必要とされるスキルの育成を継続的に取り組んできました。多くの卒業生の皆さんが企業での就労機会を得て、現在は自分の与えられた業務にやりがいをもって取り組み、責任ある立場でキャリアを重ねている卒業生が育ってきています。そのような現状を踏まえて、定着支援を通して企業の担当者からいただいた貴重な意見や企業で働いている卒業生から聞き得た就労の実情をどのように在籍されている生徒の皆さんにフィードバックできる教育支援をカリュキュラムに導入してきました。
自然学園でも企業側に在籍生徒がかかえる障害を理解していただき、体験就労の実施や採用までの関係に至る道のりは時間がかかるものでした。企業が要求するスキルや実習を通して必要なスキルを授業カリキュラムに落とし込み、課外活動も含む学校行事や職業実習を通した体験的な学習で、実際の場面で適応し、一般的な行動として定着させるためのソーシャルスキルトレーニングを自然学園が創立した2006年から実践しています。
日本では、2011年1月に、中央教育審議会がまとめた「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育のあり方について」が答申されましたが、1980年代後半からキャリア教育が提唱され、1998年から文部科学省主導でキャリア教育の取り組みが普通校にとどまらず、特別支援学校においても開始されました。
キャリア教育のプログラムは、幼児期から青年期あるいは高等学校に至るまでの体系的な学習支援を通して、子どもが生涯にわたり社会人、職業人としてキャリアを形成していくための基盤を作ることを目指しています。
キャリア教育は発達障害のお子様の場合、より綿密に、丁寧に行わなければいけません。発達障害があるお子様とそうでないお子様との違いは、働き、生活していくうえでの困難さをより強く感じるかどうかにあります。認知や不注意性や不器用性、人間関係におけるつまずきから注意を受けることが多くなり、自信を失い、退職に結びついてしまうことも珍しくありません。そのため、保護者と一緒に本人は自分の特性を理解し、その改善に努め企業に自分のつまずきに対する合理的配慮を申し入れることができるスキルが必要とされてきます。そうすれば自分に合った将来を設計する上で多少の生活していくうえでの困難さがあったとしても、必ず充実した、満足のいく人生を送ることができるでしょう。
以上のような考え方にもとづいてバンブー教室では新しいコースとして「ワーク・キャリア」コースを開設しました。