3、通信制高校の単位認定における現状と技能連携校である自然学園高等部の取り組み
自然学園は技能連携施設です。一般には技能連携校と呼ばれています。技能連携校とは都道府県の指定を受けた技能連携施設であり、通信制高校と連携して専門的な技能教科を受けながら高卒資格を取得できる学校です。高等専修学校などが中心になり、工業、商業、情報、福祉などの特定の分野の専門的な科目を学ぶことができます。技能連携校で学んだ専門的な単位は通信制高校の単位として認定され、高校に必要な単位の半分までを上限として認められます。この制度により、実社会で役に立つ専門技能の習得と高校卒業資格の同時取得が可能になります。自然学園高等部の生徒の中には、卒業後一般就労を目標にしている人たちが多くいます。そのため、自然学園では技能教科は情報を選択しています。企業就労にはパソコン、タブレットを使った情報の管理や情報の入力、書類作成等の業務が求められるようになってきているからです。軽作業中心のルーティン業務だけをすれば良い時代ではなくなっています。このように、自然学園は本来の技能連携校の役割を担っている教育施設であり通信教育連携協力施設です。
通信教育連携協力施設は、面接指導等の実施施設と学習等支援施設と分類できます。文科省が発表している類型表では、広域制通信制高校が直接運営している施設を分校と分類しています。基本的には学習センターと表示していますが、キャンパスとの表示がある分校も存在します。面接指導の実施ができない施設の中にも総じてキャンパスと表示している所があるので注意が必要です。この場合、学習センターに認められている他の施設や通信制高校本校におけるスクーリングの受講と学力考査の受験が必修になります。技能連携校は通信制高校の単位認定に必要なスクーリングやレポートの添削指導、学力考査が実施できる技能連携施設です。
これ以外で面接指導等を実施できる施設は、通信制高校の面接指導等の実施に協力している他の高等学校や、大学や専修学校、高等専門学校等の施設を借用して実施する場合のみに限られます。または、通信制高校が提携を認める学習等の支援を行うサポート校と呼ばれる施設になります。そのような施設は単位認定には直接関わりがありません。
令和3年1月に「新時代に対応した高校改革推進計画」が中央教育審議会答申において提言されました。その提言によって学校教育法の施行規則の一部を改正する省令等により、生徒の多様な能力・適性、興味・関心に応じた学びを実現する必要性を問われ、令和4年から指定するモデル校を公募して選定し、新しい時代の高校改革が推進されています。その中で通信制高校である横浜修悠館高校はモデル校としてICTのスクーリングにおける有効活用や協働的な学びのコミュニティなど推進事業の報告を実施しています。