4,バンブー教室冬期講習について
もう早いもので冬期講習がまた近づいてきました。今年は、12月25日から1月7日まで全6回を予定しています。冬期講習は、普段のバンブー教室の通常授業とは違い、生徒の特徴から来る学習の苦手さを教科や分野別に、かつ分からない課題別に整理して、より学習しやすくまとめさせていただいています。
令和7年10月29日に文科省の不登校に関する統計が発表されました。不登校生の大半は長期間に渡る不登校生であり、学校や学校以外の相談機関などから支援を受けておらず、必要な情報が届いていない子どもたちが大勢いることもわかってきました。これは、不登校の子どもたち全体のおよそ4割にあたる人数だそうです。そんな特別支援教育を必要とする子どもたちに幅広く教育の機会を用意させていただくために、リモート個別学習コースを開設しており、今回の冬期講習はその普及に力を入れるつもりです。
このコースは、遠方にお住いのお子様や上記のような不登校を経験されているお子様のためのコースです。その特徴の一つ目は「通わなくても授業が自宅で受けられる」ということです。リモート個別学習コースなら、遠方で通塾が困難な人や一人で通塾できない人、人との関わりに不安を感じている人でも、安心して普段慣れている学習環境や自分のペースにあわせた学習が可能になります。
2つ目は「一人ひとりのつまずき(認知発達のつまずき)に対応し、丁寧に苦手課題に取り組むことができる」という点です。パソコン上で教材を開き、情報や知識を確認できることで「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」などのつまずきが少なくなります。タブレットやPCのモニターに表示された情報を確認しながら学習することで推論、思考する処理の負担が軽減し、視覚的並びに聴覚的な手がかりを活かしながら理解しやすい学習環境を実現することができます。
そして、最後3つ目は「凸凹の特性を生かした学習プリントの活用」ということです。独自に開発した読解問題、漢字、計算、図形問題、算数・数学のプリントやつまずいた学習課題に対応したアプリなどを使用しながら、ゲーム感覚で学習が持続できるプログラムを取り入れます。
記憶に新しい新型コロナウイルス感染拡大時における学校の授業においても、動画の配信やパソコンおよびタブレットを利用したオンラインでのWEB授業など、新しい学習アプローチが導入されました。学校におけるタブレットの普及が進む中で、バンブー教室でもこのことをきっかけにお越しいただかなくても受講できる講座を考えていました。より一層その普及を強化するつもりでいます。もしご希望がありましたらどんなことでもお気軽にご相談ください。
今年度の冬期講習も、2歳から3歳までの『たけのこトライアルコース』と4歳から6歳(年少・年中・年少)までの未就学のお子様の幼児教室である『たけのこスタンダードコース』のバリエーションを増やし、言葉の学習クラスや感覚表現クラスなどのクラスを設けています。
たけのこトライアルコースの「プレイルームクラス」や「言葉の学習クラス」は、未就学期に発達の遅れの傾向が見られるお子様や集団での不適応さが見られるお子様を対象に、診断名やお子様の表出している問題行動にとらわれることなく、事前の綿密なアセスメントを踏まえた認知や感覚的なつまずきに配慮した療育的な支援を行います。お子様が興味を持って取り組める遊びやおもちゃなどをうまく活用しながら学習の基礎を育み、人との関わりを学ぶ講座になります。
療育を通してできることをさらに伸ばして、現在保護者の皆さんがお子様に悩まれている問題行動や言葉の遅れなどのつまずきが改善していくことで、他者との関わりが広がり、ソーシャルスキルの育成に結びつくことを目的としたコースです。