また、自閉症スペクトラム傾向のお子様の特色のひとつとして、手先の不器用さがあり、視覚・聴覚・触覚・前庭感覚などが運動感覚と上手に連動できないことが挙げられます。これらの能力は体を動かすことに限らず、小学校で必要とされる「読む・話す・書く・聞く」などの日常生活や授業などを通して学習を習得する力に影響します。また、発語や言語的な能力の向上にも密接に関係しています。たけのこトライアルコースの感覚表現クラスは、これらの感覚の統合がスムーズにできるようになり、自分の意思が行動に結びつくことで身体的な表現や手先を使った作業など、微細運動が上手にできるようになることを目標においています。
そして、『たけのこ総合学習クラス(年少)・(年中・年長)』は、楽しくバンブー教室にお通いになりながら、少しずつできることを増やして、スモールステップを踏みながら、就学に必要な「学ぶための基礎力」、「自分の意志や要求を相手に伝えるためのコミュニケーション力」、「他者を意識しながら協調したり、受け入れたりできるソーシャルスキル」を学んでもらえる幼児発達支援教室を目指しています。
他にも様々な総合コースもご用意しております。体育コースは、こどもたち一人ひとりの認知のつまずきや不器用性に配慮しながら「からだを動かす」ことの基本動作を正しく習得させ、一人ひとりの課題に合わせてからだを動かし、「運動」、「あそび」の楽しさを伝え、今まででみんなと一緒にできなかったこと、学校の授業でできなかったことが「できた!」にかわることを目標にしています。
英語スタートコースは、今までの学校の英語ではアルファベットの認知の段階で英語嫌いになってしまったお子様に楽しく体を使って、リズムと一緒に英語が自然に身につく英会話教室としてスタートしました。必修となった小学生からの英語教室も高学年から講座を設けました。ゲームに参加するつもりでわくわくしながら、楽しく自然に会話ができるようになるコースです。
アートコースは、絵やマンガを描くことが大好きで何か物を作っていると夢中になれる子どもたちを対象にしています。みんなで一緒に発泡スチロールで船やヘリコプター、飛行機を作ったり、ペットボトルでロケットを作ったりします。本格的に水彩画や油絵に挑戦したい中学生も歓迎しています。
SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)コースは、前期がコミュニケーションに重点を置いた講座になります。他者の話の趣旨を的確にとらえ、相手が要求していることを把握できる力と、他者の気持ちになって自分の気持ちを相手にうまく伝えられる力を養っていきます。そして、後期は、グループワークで前期に学習した相手を意識したコミュケーションの実践と相手の気持ちが理解できなかったり、ルールが理解できなかったりすることが多く、他者との摩擦が起きやすい人たちのための実践講座になります。