1,はじめに
例年に比べて秋の季節感が短かったように感じています。気象庁は12月から冬としていますが、いまだに日中の最高気温は20℃以上の日があり、10月ぐらいまでは暑いと実感できる日が多かったように記憶しています。そうすると、冬とはいってもつい先日まで夏日のような日もあり、徐々に秋から冬にと季節が移る実感がなく、秋を感じる間もなく冬が来た感じが否めません。
今年は2学期の新学期を迎えてから新型コロナが流行し、現在は全国でインフルエンザが大流行し、各地の公立学校では休校や学級閉鎖が相次いでいます。
急に寒くなった印象があるこの時期は、特に体調を崩しやすくなる季節です。今年はいまだに寒暖差が激しく、学校行事が多い2学期の疲れが重なり、精神的にも不安定になりやすく、心身共に負担がかかるので細心の注意が必要になります。コロナ、インフルエンザ、風邪などには十分気を付けて新年を迎えてください。
中学部3年生は、受験に向けて緊張が高まっている人もいるでしょう。すでに合格を勝ち取り、緊張感から解放されて、安堵の気持ちでいる人もいるでしょう。卒業まで気を抜かず受験勉強に取り組んでください。公立、私立、特別支援学校職業科、分校の入試は1月以降からが本番です。そのような気持ちをもって、中学校での残り少ない授業に全力で臨んでください。
期末試験が終わりました。すでに3学期に向けて気持ちを切り替えている人も多いと思います。冬期講習からの勉強は、一般的な塾では本番の試験を想定した問題を消化して、本番で得点できる学力を構築する演習中心の学習になります。バンブー教室の皆さんも基本的には同様ですが、教科や課題によって苦手さがある人たちは、どうしても理解できず、解くことができない問題や、覚えることが苦手な分野が生じるでしょう。この場合、無理して解くことを考えず、得意な得点できる課題、分野、教科を徹底的に復習し、演習を積み重ね、1点でも多く得点するための努力がこれから高校受験を目指している中学校3年生の皆さんには求められるでしょう。冬期講習で3学期に向けた自信が皆さんに宿ることを期待しています。
バンブー教室の生徒の皆さんは2学期の成績はどうでしたか。思うような成績がとれなかったとしても、得点だけを見てくよくよすることはありません。途中の式までは解答できていた問題や最後のケアレスミスで正解にならなかった問題など、得点にはならないものの自分の学習の成果が見られた箇所は次につながるあなたの学習の成果です。勝負に勝てなかったけれど、いい負け方をした人は、必ず次の得点につながる力を今回の試験で身につけたことでしょう。
生徒の皆さんは、どうしてもできないことがあり、そのことで他のお子様と比較され、自信がなくなっている人たちが多いことでしょう。皆さんにはできることが必ずあります。大切なことはあきらめない気持ちです。そして、逃げずに堂々と戦うメンタリティーなのです。苦手なことから逃げずに、自分のできることや得意なことを突き進めれば、必ず結果はいつか形になって表れます。