(3)試験前の勉強方法
そのために自然学園バンブー教室では、通常級に在籍している生徒に対して試験対策授業を行っているのです。試験で出題が予想される課題は、ほとんどの教科担当の先生が試験前に試験勉強用のプリントとして手渡してくれているはずです。出題が予想されるできそうな課題から限定して、期末試験の予想問題に取り組ませ、さらに授業では、限定した問題から作成した模擬テストを授業の課題として準備して生徒に取り組ませるはずなので、試験勉強を計画的にやりさえすればある程度の得点はできるはずです。
書くことが苦手な生徒は勉強の工夫をしてください。視覚的な認知に凸凹があり、書いて覚えたり、読んで覚えたりすることが苦手な人は、演習問題を眺めていても飽きてしまい、問題を解法することに必要な公式や単語などを、参考書や問題集を使った家庭学習で覚えることができないでしょう。
中学校で試験前に配された課題や予想問題、または教科書ワーク上の出題頻度が高い問題をスマートフォンのアプリやタブレット、パソコンにまとめ、文字に色づけしたり、イラストや写真を添付したりしながら情報をモニターの画面で整理します。
公式、英単語、元素記号、歴史上の出来事などをメモリーカードで作成するか、スマートフォンの単語帳アプリを利用します。また、歴史の年号や漢字を覚えるためにパーツごとに意味を持たせたり、パーツの形状がイメージできる言語的な手がかりを持たせたりしながら覚えられるアプリもあります。単語帳アプリならスクリーンで視覚情報として流しながら、音声機能を使って入力した文字を音声で繰り返し聞くことができるので「読む・書く」の継時的な学習方法より楽に学習でき、効果的に覚えやすくなるはずです。
このような勉強法の工夫をすることで学習がはかどり、覚えられなかった重要事項が覚えやすくなります。凸凹があるなら、その凸凹の特性を応用するLD(SLD)傾向の人にあった学習方法があるはずです。自分に合った勉強方法を見つけ出すことが大切です。バンブー教室では一人ひとりにあった勉強方法を一緒に見つけていくことができるので安心です。
目の前のできることを目標に置いて、努力してできるようにすることが自然学園で実践しているスモールステップの学力アップメソッドと同じだと思っています。普段の勉強で学習計画を立てる際には、もう一歩で手が届きそうな課題にチャレンジするような目標を立てることが大切です。そうしていけば、課題ができた喜びや達成感を経験することができるでしょう。できないことでの失望感より、多くの成功体験が上回ることによって次のステップに向かう好奇心や学習意欲が出てきます。
そして、人は褒められることで自尊心が満たされ、そこで得た自信が向上心につながってくるものなのです。最初は凸凹の凸のスキルで解法が見つけられるような課題を選んであげることから始めることが重要なのです。
褒められることのないお子様方は、なによりも褒められたい欲求で満ち溢れています。そのためには、ワーキンングメモリをはじめとしたできない理由を把握することが大切です。そこからでないと有効な学習支援は実践できません。今まで自然学園バンブー教室の授業を受けてきた生徒の皆さん方なら、必ず試験に向かい合い、その答えが導き出せるはずです。精一杯頑張ってください。さらに今回は、上記の事柄を反映した冬期講習の講座を具体的に説明させていただきます。