2、新年度のカリキュラム
中学部では、本年度の新しい時間割として、国語・数学・英語・理科・社会を中心とした中学校の主要教科と体育以外の教科として、eスポーツやゲームクリエイト、創作美術などの授業をトライアルゼミ講座として導入致しました。
「eスポーツ」の講座は、目と手の協応や瞬時の動作が苦手な子どもたちや、体力がない子どもや眼球運動の問題からボール軌道がうまく目で追えない子どもたちでも、電子機器を利用する「eスポーツ」ならモニター画面を確認しながら、一定の操作ひとつで、情報の処理につまずきのある子どもたちでも認知発達の凸凹の特性がカバーされて、スポーツ競技にのめり込むことが可能です。人の関わりでも大きなきっかけとなり、ゲームをプレイしながらチームワークやコミュニケーションスキル、問題解決能力などの「ソーシャルスキル」が自然に身に付く結果になり、楽しみながらSST(ソーシャルスキルトレーニング)を実践している効果があります。ゲームが好きな中学生が多いので、ワクワクドキドキの気分で授業に参加できる科目を増やしました。
「ゲームクリエイト」の講座は、無料で利用できるアプリを使用して、実際にプログラミングをしてゲームなどを作ることができます。ゲームを作る面白さを知ることで、プログラミング学習の意欲が加速します。この体験は、彼らの中にある柔軟な思考力を育てることにつながってくるでしょう。プログラミング学習アプリや教材は、実際に想像したものを形にして動かすことができます。「ゲームが作りたい」「実際に動かしてみたい」という目的がある生徒には、興味深く夢中になって取り組みながらプログラミングを学ぶことができるでしょう。高等部に進学すれば「情報」を技能教科で3年間学ぶことになるので中学生の時期になるべくICTに対する資質を伸ばすような刺激ある経験を講座として設けることを考えました。
そして「創作美術」の講座は、油絵・水彩画・イラスト・マンガなどを描くことや、物を制作していると夢中になれる生徒のための講座です。自由な発想で個性を重んじた作品を手伝っていきます。木材、発泡スチロール、段ボール、割りばし、ペットボトルなどあらゆる素材で創作活動ができる講座です。
このように、生徒の興味や趣味につながる対象を授業の課題として取り組めることで、楽しみながら、彼らの適性であるICTのスキルや芸術的に能力を向上させ、将来的な業務に役立つ創造性に繋がり、働くための可能性を広げていく講座として考えています。これらの取り組みやSST(ソーシャルスキルトレーニング)にも関係する社会性やコミュニケーションスキルのみならず、自己決定能力や問題解決能力の向上にも役立つ講座です。そのことは、企業が要求している協調し、協働で業務に取り組むグループワークのスキルの向上に役立つ取り組みになるでしょう。