高等部:高等部通信8月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-6

6,勉強が苦手なお子様の家庭での勉強の仕方

夏休みを利用した家庭学習の方法を記載しました。高等部の生徒の皆さんは参考にしてください。

【具体的な学力につまずきのある子の勉強の仕方のまとめ】

(1)見ることの支援
①取り組むべき箇所を限定して掲示する
②取り組むべき手順を明記したメモを横に置いて確認しながら課題に取り組める手助けをする
③ワーキングメモリを補うメモやヒントを書き込める欄を目につく目立つ箇所にプリントに付けるようにする
④文字を大きくしたり、ゴシック体にしたり、文章の下に定規など文字を強調できる付箋等の補助器具を下に置く。タブレットを使って文章を取り込み拡大や文字の強調、色付けの工夫する

(2)書くことの支援
①解答欄を大きくする
②文字をかたちづくることに役立つ補助線やマス目がある解答欄をつくる
③タブレットを使用して解答欄への解答は、打ち込みでの入力を可能にする。
④なるべく書き込みではなく、記号や選択肢での問題に出題を変更する
⑤口頭で答えられた解答の正解を見ながら、正しく解答欄に記述する

(3)勉強に取り組むことの負担を軽減させる
①シャープペンシルなど力を入れると芯が折れ、芯を取り替えることも不器用が強く、時間を要する筆記用具を極力さけ、力を入れなくても記述できる太く、濃い鉛筆を使用させる
②消しゴムを消す事にもストレスが強く負担が掛かる子は、消しゴム係をしてあげる。またはタブレットのノートアプリを使用して「戻る」「ディレイト」をタップして,間違えを消去できる事を教える
③取り組む課題を限定し、学習に対する心理的負担を軽減させる。現在の学力に対応できる課題を提示する。簡単に解答できる問題から徐々に難易度を上げていく課題構成の工夫をする。最後は解答出来て課題を終える事が望ましい
④解答のヒントになるような視覚的な手がかりや言語的手がかりを必ず用意してあげて、声かけによって上手く解答手順で進めていっている事を声かけで伝える
⑤集中が続かないようなら休み、代用行動として、体を動かすような課題を学習プログラムに入れる
⑥取り組む課題や問題数は多くせず、学習内容や学習時間が見通せるように、少なく、優しい課題を用意してあげる

(4)勉強できる環境を整える
①1日のどうしてもやりたい趣味の時間や自分の楽しみに費やす時間と回数をきめておく。
②やりたい事を決めたら、それに合わせてお風呂や食事、片付け、睡眠、起床など生活習慣を1日のルーティンとして計画表を作成する。その計画表には必要な勉強時間は必ず決めておく
③学習計画表を作成する。勉強の内容は、宿題も含めて具体的に何をどのくらい消化するか決めておく。無理な課題設定ではなく自分で無理のない、明確にやる事が見える課題を勉強時間に組み入れる→(例)高等部の各科目の授業で消化したレポートの課題の解き直し(月曜日の1時間国語の復習、火曜日の1時間数学の復習、水曜日の1時間英語の復習、木曜日の1時間理科の復習、金曜日の1時間社会の復習)など。放課後のデイサービスでは、平日45分で学校の宿題に取り組む。日曜日は休みとして1週間の計画的表を組み入れる。など
④計画表通りに進められたら計画表にシールを貼る
⑤消化した問題にはシールを横に貼る

(5)環境をうまく利用した支援
①パーテーションやバランスディスクなどの利用
②イヤーマフなどの利用で雑音を遮断
③机の上に学習課題以外気になるものは置かない、目につくところにゲーム機、スマホは置かない

 

以上のことはお預かりしているお子様方の支援に実践させていただいていますが、ご家庭での学習でも効果的です。ご参考にしていただければと思っています。