高等部:高等部通信8月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-7

7,終わりに(スマホの利用について)

自然学園に入学してきた生徒のほとんどは、一般の生徒と同じような人間関係の構築を自然学園の学校生活に求めています。友人ができたこと、その友人とSNSでつながっていることは、彼らの登校する意欲につながっています。自然学園では、あまりそのような生徒の皆さんに制限を加えたくありません。

また、自然学園ではゲームに没頭することは悪いことだとは思っていません。

一般の中学生の多くの人たちは、将来の仕事や業務においてもゲームが好きだからゲームや画像のクリエイターになりたい。漫画が好きだから漫画家になりたい。YouTubeを見ることが大好きだからユーチューバーになりたいと話している人たちがいます。

自然学園では実際に、漫画家として漫画雑誌で連載のチャンスを掴み活躍している高等部卒業生や画家として活躍している自然学園中学部の卒業生もいます。高等部の3年生では、早くも動画作成の専門学校に特待生で合格が内定した生徒がいます。自主制作した動画作品が認められての結果です。

これらの皆さんは、ただ好きなだけではなく、自分の夢を実現するためにどうしたらいいかを自分で調べ、そのための努力を自分で続けてきた人たちなのです。同人誌を作り漫画を描き続け、その販売を続けていた人や、美術大学への受験勉強に励んでいた人、自主制作の動画作成に試行錯誤を繰り返しながら励み続けていた人たちであり、その努力が認められた人たちなのです。

ですが、うつ傾向や不安症、発達障害傾向の人たちの中には、ゲーム依存症を合併している人たちの症例が報告されています。このような人たちは、ゲーム依存になりやすい特性を持っていると言うことができると思います。ゲーム依存は、ゲームができない状況やゲームの時間を減らさなければならない状況になると、イライラ・ソワソワして気力がなくなる状態を言います。その結果、生活習慣が乱れ、朝起きられない状態から不登校に至る症例は少なくないのです。

一人でいる時間が長時間続いているような家庭環境や、家庭的な問題を抱えているお子様は、一般的に内向的に育ちやすく、ゲームなどに没頭しやすくなると言われています。脳内に分泌するドーパミンと言われる分泌物も関係していると言われます。習慣化するとドーパミンは枯渇し、より強烈な刺激を求めたくなるため、ゲームに対する欲求が促進され、依存状態になるのです。

そうであるならば、それぞれの家庭で安全なスマホの利用の仕方を話し合い、正しく利用できるような約束事を作ってほしいと思っています。家庭内での話し合いが、ネット利用の安全意識を高めると言われています。現在では、保護者とお子様が、スマホ利用について話し合うことがもっとも大切だということが中高生のスマホ利用の原点だと認識されています。ぜひこの点に関して保護者の方のご協力を仰ぎたいと思っています。よろしくお願い申し上げます。

自然学園学園長 小林 浩