特別支援教育では、
子ども一人ひとりの教育ニーズに応じた支援を行うことがポイントです。
その場合、子どもに適した教育支援の在り方を導きだすために、
子どもについての情報を集め、
子どもを理解するプロセスが大事になってきます。
同時に、周囲の人や環境を含めた生活を理解することで、
今後必要となる支援や将来の行動を予測することも可能になります。
これが、特別支援教育における「アセスメント」です。
アセスメントでは、客観的に子どもの特徴を捉えられる
発達検査や知能検査などの心理検査を用いたり、
子どもの行動観察をすることが必要になってきます。
アセスメントを行う領域としては、
知的・学習面はもちろんのこと、心理・社会面も対象にしていきます。
具体的には、全般的な知的水準や情報処理の特徴、
学力や学習における困難の状況、行動の特徴や二次的な行動上の問題、
成育歴や子どもと家族のニーズなどが挙げられます。
また、生活面においても、生活リズムや生活習慣、
身辺自立が確立しているか、といったことも
発達や学習全体の基盤になるので重要な情報になります。
アセスメントを行う際、困難や欠点、
困った行動などの短所に目が行きがちですが、
長所や得意な部分など良い面にも目を向け、
適切に評価していくことも大事です。
子どもが得意な部分をうまく活用する支援計画を立てることで、
子どもが成功体験をもちやすく、
自信を持たせることにつながるからです。
アセスメントの結果は仮説であり、
その後の指導や支援の過程における子どもの変容を
通して初めて仮説が正しかったかどうかを確認することができます。
指導や支援は、
次の段階へのアセスメントであることを忘れないことが大切です。
高等部通信 11月号より

アセスメントについて